ピラミッドの形をした東京湾アクアラインの「浮島換気所」(川崎市川崎区)の上部が、約1キロ離れた海上に建設が進む羽田空港の新滑走路周辺の高さ制限によって切り取られることになった。
同換気所は1997年の同道路開通時、海底トンネル内の換気を目的に川崎側からの入り口に設置された。高さは43メートルあり、そのピラミッド型の形状からアクアラインの川崎側のシンボル的建造物の一つとなっている。
工事を担当する国土交通省東京航空局によると、工事はピラミッドの上部を高さ約12メートル切り取るもので、完工後は上部が平面になり、新滑走路からの航空機の飛行に影響はなくなるという。作業自体は複雑ではなく、11月の初旬に着工し年内には完工する予定。
施設を維持管理するNEXCO東日本の子ども向けのホームページ「 キッズクラブ」では、同施設は写真とともに「ピラミッドパワーをもらおう!」と紹介されている。形状が「ピラミッド」と呼べなくなることに伴う表記などの変更などについては「今後対応を検討していく」(NEXCO東日本担当者)という。