羽田空港の旅客ターミナルを運営する日本空港ビルデング(大田区羽田空港3、TEL 03-5757-8000)が、2007年「お客様満足度調査」の結果を発表した。
同調査は2004年から毎年実施されており、今回が4回目。調査は同社の委託を受けた日経リサーチ(千代田区)が、2007年11月下旬から12月上旬にかけて羽田空港で実施した。対象は16歳~79歳の一般個人男女。サンプル数は国内線が2,002(回収率40%)、国際線が460(回収率100%)だった。
調査結果のポイントは次の通り。(1)国内線第1・第2ターミナルでは、それぞれ73%と74%と高い顧客満足度を維持、(2)第1ターミナルでは、施設のリニューアルにより売店・ストランなどの満足度が向上、(3)エアポートコンシェルジェを利用した人の満足度が、第1・第2ターミナルともに90%を越え、国際線でも83%と高い、(4)暫定国際線ターミナルの総合満足度は49%、不満足度は14%、(5)2010年に新国際線旅客ターミナルが完成することを知っていた国際旅客は全体の32%。
回答者は、すべてのターミナルで50%以上が「仕事」を利用目的に挙げ、国内線では約65%が、国際線では35%が「1人で利用する」と答えた。
同社は調査結果を元に、特に売店・レストランの価格の妥当性、案内表示、暫定国際線ターミナルの設備・サービスの改善を今後の課題とし、さらなる顧客満足度の向上を目指す。
世界の空港は近年「顧客満足度」を競い合っており、国際空港評議会(ACI、本部=スイス)や民間調査会社スカイトラックス(イギリス)などがランキングや評価を発表している。