羽田国際線地区の橋りょうが受賞

「土木学会田中賞(作品部門)」を受賞した「東京国際空港国際線地区GSE橋りょう」 画像=土木学会

「土木学会田中賞(作品部門)」を受賞した「東京国際空港国際線地区GSE橋りょう」 画像=土木学会

  • 0

  •  

 羽田空港で工事が進む国際線地区(大田区羽田空港2)に建設された橋りょうが5月8日、2008年度の「土木学会田中賞(作品部門)」を受賞した。

[広告]

 同賞は土木学会(新宿区)が橋りょう・鋼構造工学における優れた業績に対し授与するもの。関東大震災後の首都の復興に尽力し、隅田川にかかる永代橋や清洲橋などの名橋を生み出した田中豊博士にちなんで制定された。

 2008年度の受賞作品(プロジェクト)として選ばれたのは「東京国際空港国際線地区GSE橋りょう」。国土交通省関東地方整備局が進める同地区のエプロン整備事業の一部で、空港連絡道路により南北に分断されたエプロンに、空港地上業務の支援を行うGSE車両を通行させるための橋。長さは48メートルで、同局によると同じ工法の道路橋としては「世界最大規模」。

 隣接する連絡道路と地中の航空機燃料油送管に影響を与えないよう、主けた材に超高強度繊維補強コンクリート(UFC)を用いて、通常の鉄筋コンクリートに比べけたの高さを20%抑制、重量を40%軽減した。橋梁全体の規模を縮小することで既設構造物への影響と維持管理の負荷を低減し、耐久性の高い橋を実現したことが評価された。工事の設計と実施は「大成・鹿島・五洋・東亜・鹿島道路・大成ロテック異工種JV」が行った。

 同学会は5月29日に開催する通常総会で、同賞をはじめとする各賞の受賞者を表彰する。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース