キャセイパシフィック航空(香港)のチャーター便が4月4日早朝、羽田空港に到着した。同航空の香港-羽田間のフライト運航は、成田空港開港以来約30年ぶりとなった。使用機材は、座席数311のエアバスA330-300型機。
定刻の6時より少し早く到着したフライトは、羽田空港の深夜・特定時間帯を利用したチャーター運航。近年、香港では日本へのレジャー旅行が人気で、3連休となる今週末の旅行需要をターゲットに、国内での旅程を効率化できる羽田便が実現したもの。「ほぼ満席」(同社)の搭乗率だったという。
帰路のフライトは、20時30分羽田発、0時55分香港着(翌日、現地時間)。日本発便については、大手旅行代理店が利用クラス、観光コースなどのオプションを用意した旅行商品を販売し、国内顧客の取り込みを展開した。羽田発便も「ほぼ満席」(同社)で離陸する予定。
キャセイパシフィック航空は、2010年のD滑走路、発着枠拡大、新国際線ターミナルの供用開始を念頭に、羽田空港への乗り入れに意欲を見せている。今回のチャーター便運航は乗り入れ実現に向けた実績となる。同社では、顧客への新たな選択肢となる羽田便実現に向けて、マーケットの需要喚起に努めたいという。同様のスケジュールでのチャーター便の運航は、4月6日、5月2日、5月6日にも予定されている。
羽田空港では、ANAが4月1日、羽田-香港間に1日1便の定期チャーター便運航を開始している。