NECのデザイン・企画制作会社が合併-近未来製品のコンセプトモデルも展開

「言花 KOTOHANA」のプロダクトイメージ ©NECデザイン&プロモーション 

「言花 KOTOHANA」のプロダクトイメージ ©NECデザイン&プロモーション 

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 NECグループのNECデザインとNECメディアプロダクツは1月1日に合併し、社名を「NECデザイン&プロモーション」(大田区平和島4)として新組織をスタートした。

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 NECデザインは携帯電話・コンピューター端末・IT関連機器などNEC製品のプロダクトデザインを担当し、NECメディアプロダクツはマニュアル印刷・広告宣伝・マルチメディアコンテンツなどの企画制作を中心に事業を展開していた。

 新会社は両社の経営リソースを統合しデザイン事業およびプロモーション事業を強化することで、NECの製品・サービス価値向上に「デザインとプロモーションの力で貢献すること」(同社)を目指す。

 新会社のデザイン事業の中で特筆すべきもののひとつが、NECと共同して行った先行デザイン提案「Resonantware(レゾナントウエア)」の開発。「レゾナント」とは「共鳴する機器」を意味する造語。同社によると、ユビキタスネットワーク技術の進展によりハードウエアは限りなく小さく・薄く・透明な存在に近づき、取り扱う情報が加速度的に拡大する中、近未来のIT機器は従来のような効率化や利便性といった枠組みではとらえ切れないという。同社デザイナーは、そうした近未来の枠組みの中でのデザインの可能性に挑戦し、人の感情を伝える通信端末や直感型・対話型の入力インターフェースなどのコンセプトアイデアを展開する。

 一例は「言花 KOTOHANA」。花のような形をした「フィーリング・コミュニケーター」と呼ばれる2つの通信端末のセットで、各端末はユーザーの話す言葉から感情を認識してそれを信号に変え互いに送り合う。端末に伝えられた感情は、花の色の変化でさりげなく表現されるというもの(同社・NEC・日本SGIの共同開発)。

 これらのアイデアは、新会社発足に伴いオープンした同社のウエブサイトに動画で紹介されている。どれもコンセプトモデルで現時点では製品化の予定はないというが、「デザイナーが視覚化する近未来のユビキタスネットワークデバイス」(同社)として、将来のプロダクトをイメージすることができる。

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