航空管制官などの教育訓練が行われる航空保安大学校(大田区羽田空港1)で3月26日、同校の移転前の最後の修了式が行われた。
1959年に東京国際空港内に設置された航空職員訓練所にそのルーツを持つ航空保安大学校は、2008年4月より大阪府泉佐野市に移転することが決定している。これまでに延べ5,000人以上の航空保管要員を輩出した同校は、この日で羽田空港での50年の歴史に幕を下ろした。移転後の校舎跡地は、現在進められている羽田空港拡張整備事業に伴う再整理地区となっており、今後の航空事業の展開において有効活用される予定だ。
新校舎は関西国際空港を臨むりんくうタウンに完成している。敷地は旧校舎のほぼ倍の約2万平方メートル。豊かな自然環境と訓練用シミュレーターなど最新の設備を備えた専門教育機関となる。現在の在校生約60人は、4月から新校舎で学ぶ。