羽田空港とソウル・金浦空港を結ぶ航空路線が11月30日、開設10周年を迎えた。
同路線には2003年の同日、ANA・JAL・大韓航空・アシアナ航空の4社がチャーター便の扱いでそれぞれ1日1往復で就航。2010年10月の羽田空港再国際化を経て現在は定期便として1日計12往復が運航され、年間の利用者数は200万人を超える。業務目的の利用者の比率が、成田~仁川線の約2倍にあたる46%である「ビジネス路線」であることも大きな特徴になっている。
羽田空港の第1旅客ターミナルで29日に開催された就航10年の報告会には、日本空港ビルデングの鷹城勲社長と韓国空港公社の金碩基(キム・ソッキ)社長らが出席。首都中心部から近い両空港を結ぶ同路線の利便性に加え、同路線が日韓の交流の拡大に長く寄与している点を強調した。
現在、冷え込んでいる日韓関係については、今年の利用実績は前年度比で減少する見込みであるものの、同路線を通じて両国間の民間交流を拡大し、経済交流を持続的に増加させることで両国間の関係改善に寄与したい、とした。
両社は今後の需要換気のための一般向けの共同プロモーションなど企画するなど、路線の成長に向けた協力を進めることにも合意している。(取材協力=みんなの空港新聞)