アイソン彗星「消滅」の可能性で観測チャーターフライト運航可否検討へ-ANA・JAL

アイソン彗星 画像: NASA/ESA/Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

アイソン彗星 画像: NASA/ESA/Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

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 「今世紀で最も明るい彗星(すいせい)」として期待されている「アイソン彗星」が、太陽に再接近した29日未明に太陽の熱によって崩壊・蒸発して「消滅」した可能性があるとの米航空宇宙局(NASA)の発表を受け、上空からの観測をテーマにした一般向けのチャーターフライトの運航の可否が検討されている。

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 チャーターフライトはANAとJALがそれぞれのグループ会社のツアー企画として運航するもの。共に12月8日の未明に羽田空港を離陸し、上空で機窓越しの夜空に彗星を観察できる約90分間のフライトで、それぞれ宇宙飛行士によるトークイベントや天文学に詳しい機長が操縦かんを握るなど、「宇宙体験」の演出に注力。販売は10月に開始したが数時間で完売状態になるなど、高い人気を集めた。

 NASAの発表を受けて、ツアー催行会社は企画の実施(チャーター便の運航)についてそれぞれ「検討中」「詳しい情報が入り次検討する」とし、観測できない場合は中止の可能性もあるとしている。一方で、「彗星は依然生きている(消滅していない)」との新たな発表も伝えられており、今後、情報を確認した上で最終判断を行い、必要な場合には申込者など関係者に案内を行うという。

 ツアーの募集広告には「アイソン彗星は自然現象のため、ご覧いただけない場合がございます」(ANA)、「アイソン彗星が、蒸発や崩壊してしまった場合には、ツアーは中止になります」(JAL)などの但し書きがあった。

 同彗星は12月上旬には地上からも長い尾が肉眼で見える可能性があると、広く話題を集めている。(取材協力=みんなの空港新聞)

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