航空当局から機体搭載バッテリーの改善を求められ1月より一時的な運航停止を余儀なくされていたJALとANAのボーイング787型機が6月1日、136日ぶりに定期便の営業運航を再開する。
ボーイング社による対応策策定と、4月26日の米連邦航空局と国土交通省による改善策の承認を受けて、両社は同型機を使用した6月1日以降の運航計画を正式に発表した。JALは同日からの成田~ボストン・サンディエゴ・シンガポール・北京線を皮切りに、7月以降、デリー・モスクワ・サンフランシスコ・シドニー・バンコク線に投入。ANAは6月1日から国際線の成田~サンノゼ・北京・上海(浦東)、羽田~フランクフルト・北京・台北(松山)線と、国内線の羽田~大阪(伊丹)・福岡・秋田・富山・岡山・広島・山口宇部・高松・松山・熊本・宮崎・鹿児島、大阪~鹿児島線にそれぞれ就航する(一部期間限定)。
同型機は1月16日の運航停止時点でJALが7機、ANAが17機を保有。同日以降、全機が国内の各空港で待機しており、羽田空港には最多の11機(JAL1機・ANA10機)が駐機されていた。各社は改善策の承認以降、バッテリーの改修後、飛行状態の確認フライトや乗務員の慣熟飛行などを実施し定期便運航再開の準備を進めている。