羽田空港国際線旅客ターミナル(大田区羽田空港2)に隣接する立体駐車場ビルが11月より、大規模な増築工事に入る。
同ターミナルの拡張工事に伴って車両の収容可能台数を増やすため、現在の自走式の立体7層構造を9層に増床するもの。増築により現在の2300台から700台多い約3000台を収容できるようになる。
工事は通常の営業を継続したまま、現在の最上層の7階部分のみを一部閉鎖して行う(閉鎖は来年6月以降)。自走式立体駐車場の研究開発などを行う日本プレハブ駐車場工業会(港区)ら業界団体によると、巨大立体駐車場の営業中の増床工事は技術的には可能ではあるものの、あまり前例がないという。今回の工事は空港設備ならではのまれなケースとなりそうだ。
ターミナルの増築工事では本館部分を増設するほか、8つの搭乗ゲート・駐機スポットを備える「サテライト」を新設し、延べ床面積を現行の約1.5倍の約7万1000坪に広げる。
駐車場増築部分を含む新施設は、2014年3月に供用開始を予定。