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鳥の位置検出「バードストライク」対策システムーNECが開発、羽田で運用

東京湾に臨み海上滑走路もある羽田空港では、カモメ・トビ・コアジサシなどのバードストライクが確認されているという。Photo ©Jun Matsumoto(参考画像)

東京湾に臨み海上滑走路もある羽田空港では、カモメ・トビ・コアジサシなどのバードストライクが確認されているという。Photo ©Jun Matsumoto(参考画像)

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 NEC(港区)は10月11日、空港を発着する航空機に鳥が衝突する「バードストライク」の危険性を軽減する新システムを開発、販売を開始すると発表した。

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 新システムはレーダーとカメラを組み合わせて空港とその周辺における鳥の存在を常時監視する「鳥位置検出ソリューション」で、従来、パトロール担当者が巡回し目視で確認していた鳥の存在を、夜間を含め、高精度かつ早期に把握でき、防除作業の効率化を図ることが可能になる。

 ソリューションは、全周囲方向を計測可能な「レーダー装置」、主に地表面でレーダーを補完する「鳥映像監視装置(自動旋回カメラ)」、情報を分析・表示する「データ処理装置」、実際の防除作業用の「音響発生装置」で構成。処理装置では鳥の位置や種別などの検出データを蓄積し、鳥の生態などの分析が可能で、防除対策の検討・実施を支援できる。

 年間230件以上の「バードストライク」が発生する羽田空港(東京都大田区)では今年4月より、同ソリューションの試験運用を開始。鳥の防除作業の効率化の向上が認められており、今後も運用を継続する。

 NECによると、バードストライク対策ソリューションの実用化は国内では初めて。レーダーとカメラを組み合わせて検出精度を高めたシステムは、世界でも例がないという。(取材協力=みんなの空港新聞)

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