エアアジアの羽田~KL線に「新規路線賞」-英企画会社の年間アワード

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 エアアジア・グループで中長距離路線を運航するエアアジアX(マレーシア、D7)は9月27日、同社の羽田~クアラルンプール(KL)線がLCC(格安航空会社)とアジア地域の旅行業界を対象にする「Budgie$ &Travel Awards 2012」の新規路線部門において最優秀賞を受賞したと発表した。

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 同アワードは航空旅行関連の国際会議開催やビジネスソリューションの提供などを行うTerrapinn社(シンガポール)が毎年実施。LCCおよびアジア地域の旅行業界を対象に、リーダーシップ・企業活動とその成果・創意工夫を評価基準にして革新的でかつ画期的な実績を挙げた企業をカテゴリーごとに選定する。

 新規路線部門で最優秀賞を贈られた同社の羽田空港~KL線は、2010年12月に同社初の日本路線として運航を開始。就航から現在までの「高い収益性」「パートナーシップ」「交渉への独特かつ革新的なアプローチ」が高く評価された。同部門ではほかにイージージェット(アイスランド・ケプラヴィーク国際空港線)、サウスウエスト航空(アトランタ国際空港線)、スパイスジェット(デリー国際空港線)、ベトジェットエア(ホーチミンシティ国際空港線)が受賞した。

 エアアジアXのアズラン・オスマンラニCEOは受賞に際し「弊社が羽田空港への就航を実現したことでLCCが乗り入れる空港は不便で重要度の低い空港ばかりではないということが証明され、日本の格安航空市場の活性化に寄与することになった。これはLCCのビジネスモデルにとって飛躍的な一歩といえる」とコメントしている。

 一般的にこれまで参入障壁と運用コストが極めて高いとされてきた日本発着の航空路線が、海外のアワードなどで収益性や経済効率を評価されることはまれ。LCCビジネスが急激な展開を見せる日本の航空市場の新時代を象徴する受賞とも言えるだろう。

 同社は現在、マレーシアを拠点に日本・オーストラリア・台湾・韓国・中国・ネパール・イランの 13 路線に就航。日本路線は羽田と関西に就航するほか、成田・新千歳・中部・福岡などへの就航計画を伝えている。

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