お台場の商業施設「ダイバーシティ東京プラザ」(江東区青海1)屋上にある貸農園とバーベキューテラスが人気を集めている。
貸農園は「都会の農園」(TEL 03-6457-2670)で、農業の振興・流通などをコンサルティングする農業総合研究所(和歌山県和歌山市)がプロデュースし、4月の同商業施設開業と同時にオープンした。「見る農業」「知る農業」「感じる農業」をコンセプトに、同施設の9階に当たる屋上スペースの約357坪を「農地」として独自に整備。3平方メートルの区画41カ所、1.5平方メートルの区画62カ所用意し、一般に向けて貸し出している。利用者は割り当てられたスペースで野菜や果物などを自由に栽培できる。同社広報担当者によると、現在約7割がレンタル中で、利用者の世代や家族形態は幅広く、栽培する野菜などの品種もスイカやズッキーニなどさまざま。一般向けの区画のほかに、敷地内には法人向けのレンタルスペースや近隣の幼稚園に無償提供している稲作の区画も設けている。農家のスタッフも常駐する。
利用料金は、入会金=5,250円~、月額基本料金=1万500円~。オプションの農地管理のサポートサービスは6,300円~。
農園には「バーベキューテラス」も併設する。バーベキュー機材と炭などを準備し、肉・野菜・ドリンクなどもセットまたは単体で提供する。利用者はテントを完備したテーブル席で自由にバーベキューを楽しめる。最大400人の利用が可能で、食材・飲み物の持ち込みもできる。利用は1日4回・1回2時間30分の時間制で、料金は大人2,000円・小学生1,000円。原則、事前の予約が必要。
「都会に生活する人々が『作る』から『食べる』までのサイクルを通じて、農業の楽しさや難しさを実感するコミュニティーを作っていきたい」と同社担当者。「将来的には農園で採れた野菜をバーベキューの食材として提供するシステムも検討したい」とも。
バーベキューの営業時間は10時~21時30分。定休日は商業施設の営業日に準じる。