はとバス(大田区平和島5)は4月19日、東日本大震災の復旧支援活動で、同社の大型観光バス1台を岩手県大船渡市に寄贈すると発表した。
同社の支援プロジェクト「大船渡とはとバスは離れていても友達。がんぱろう大船渡」の一環。バスは全長約11メートル・全高3.2メートルの55人乗りで、同社の都内を中心とした観光コースで使用されるものと同じ黄色のボディカラーが特徴のモデルとなる。主に被災地域での輸送手段の一つとして使用されることを想定している。
同社は昨年夏、大船渡市の全面協力を得て「夏の三陸海岸・大船渡、風景と味覚を訪ねて3日間」という限定バスツアーを企画。3回の実施には合計84人が参加し、現地では市を上げての歓迎を受けたという。また大船渡市と同社はすでに第2弾のツアーを、今年の夏に、共同で企画・実施することを決定していた。
バス寄贈の決定に合わせ4月21日には、大船渡市出身の同社バスガイド2人が同市を訪れる。現地では被災者の友人や後輩を激励し、復興後に東京から多くの旅客を三陸・大船渡に連れてきたいという同社の意志を伝えるという。