羽田空港国内線旅客ターミナルで4月8日、空港勤務者有志による東日本大震災の復興に向けた支援チャリティーイベントが開催された。
第1・第2両ターミナルのイベントスペースなど4カ所で、空港利用者に向けて支援メッセージボードへの記入と募金活動を呼び掛けたほか、東北の被災地域の商品を中心としたチャリティーバザーを実施した。
活動に参加したのは同ターミナルを管理運営する日本空港ビルデング・空港内店舗ほか、羽田空港に乗り入れるすべての国内航空会社のスタッフの有志ら約100人。勤務シフトの前後や通常業務の合間をぬって多くは制服で会場に参集。職域や会社の枠を超えた復興支援の呼びかけに、多くの空港利用者が募金やメッセージの寄せ書きで応えた。
チャリティーイベント企画を進めた日本空港ビルデングの担当者は「被災地に向け、航空サービスの拠点として全国から多くの人々が集まる羽田空港だからこそできることはある。空港が一体となり『オール羽田』として復興支援の思いと元気を届けたい」と話す。「チャリティー参加者はすべて各社の有志。空港勤務者が会社や職域に関わりなく一つの活動を展開するのは恐らく今回が初めて」とも。
今回のイベントを機に制作した「空もひとつ・日本もひとつ・心もひとつに」と書かれた「AIRPORT ACTION」の活動シールや告知ポスターデザインは今後、全国の空港での支援活動でも使用し、「空港」としての被災地へ復興支援のシンボルにしていくという。
羽田空港で記入された支援メッセージボードは、4月13日に再開される仙台空港のターミナルに送ることが決まっている。