デルタ航空(米、DL)は3月17日、東日本大震災の発生を受け、日本発着便の運航効率を高めるため羽田空港発着の2路線を一時的に運休すると発表した。
全ての東京路線を、同社が1日約30便を運航する成田国際空港に集約して業務の効率化を図るのが目的。運休は羽田~ロサンゼルス便が3月23日から、羽田~デトロイト便が同24日から。運休期間中に羽田発着便を利用予定の旅客は、同社の成田空港発着便に振り替えする。同社は羽田路線の再開時期について、「今後日本発着便を増便する必要がある場合には、速やかに羽田発着便を再開できる体制を整えている。羽田便再開の日程は春季のうちに発表する予定」とコメントしている。
震災による東日本への被害の影響を受けて、羽田路線ではほかにもブリティッシュ・エアウェイズ(英、BA)が3月22日までロンドン便を成田空港発着に変更し、さらに香港経由で運航することを決めている。また成田路線でも欧州の航空会社を中心に一部運航スケジュールを変更することなどが発表されている。
デルタ航空とブリティッシュ・エアウェイズは共に今年2月、羽田路線を新規開設したばかり。