ANAのB787導入、7月以降に-ボーイングが初号機納入を再度延期

ANAのボーイング787型機の飛行イメージ

ANAのボーイング787型機の飛行イメージ

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 航空機メーカー・ボーイング(米)は1月18日、新型中型旅客機「ボーイング787ドリームライナー(Boeing 787 Dreamliner)」の初号機のANAへの納入を、2月から7月以降に再度延期すると発表した。

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 納入延期は、昨年11月のテスト飛行中に機内で発生した火災事故の調査・対応とテスト飛行の遅れなどが主な原因。

 ANAはB787を世界で初めて導入する航空会社で、昨年2月の段階では「2010年第4四半期の(初号機)受領はほぼ確実」とし、当初は同型機を羽田空港発着の国内路線に投入する計画も伝えていた。しかしながら同社が同日に発表した2011年度航空輸送事業計画では、同型機について「2011年度早期の運航開始に向けて準備を進めている」と述べるにとどめている。

 同型機の開発はこれまでも数回のスケジュール変更が行われており、今回の延期により初号機の納入は当初の計画より3年以上遅れることになる。ボーイング社は再延期のスケジュールについて「必要な試験などをすべて完了し、さらに追加の作業分にも対応できる予備的な時間も含めるもの」としている。

 次世代の最新鋭旅客機が今年の夏、定期便として世界で初めて羽田の空に飛び立つかどうかはまだ不透明だ。

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