観光庁は12月22日、羽田空港など国内の7つの主要国際空港のターミナルなどで、空港利用者が無料で高速インターネットに接続できる公衆無線LANの環境を整備する方針を発表した。
同庁が進める「観光ICT(情報通信技術)化促進プログラム」の一環。羽田のほか、成田・関西・中部などの国際空港や大阪・博多などの国際港、全国100カ所の観光案内所などで、一般の旅行者がノートPCやスマートフォン・情報端末などでインターネットの公衆無線LANサービス(Wifi)を無料で使えるようにする。
羽田空港を含む各施設では現在も複数の公衆無線LANサービスが一部提供されているが、事前の登録が必要で有料サービスであることがほとんど。一方で東アジアや欧米の国際ハブ空港では地域の通信会社などとの協力により、空港利用者が滞在中に無料で簡便にインターネット接続できる環境の整備が進んでいる。
訪日旅行者からのコメントや民間企業による調査でも「羽田空港に必要なもの」のトップには「気軽にネットができる環境・設備」が挙がっている。同庁では国レベルの観光促進策の一つとして同整備で旅行者に向けた空港施設などの利便性や国際競争力を高め、旅行需要の拡大につなげていきたい考え。今後通信会社などと協力を得、2011年中の実施を目指すという。