JALは、10月31日より就航する羽田空港発着の国際線に新しい機内サービスを導入する。
運航時間帯が深夜になる同社の羽田発パリ・サンフランシスコ・バンコク・シンガポール線の便が対象。すでに成田到着の深夜便に導入している「JALぐっすりサービス」を拡充するかたちで、利用客に「深い眠りとさわやかな目覚め」を提供する環境づくりを行う。
エグゼクティブクラスでは、熟睡を促すようアイマスク・耳栓などをセットにした「ぐっすりキット」を離陸前に提供。ナイトキャップ(寝酒)用のドリンクと軽食を用意する。また離陸時より機内照明を暗くし深い眠りへと誘い、目覚めのタイミングではさわやかな朝をイメージした国産食材をふんだんに使った食事「爽朝食(そうちょうしょく)」を用意する(提供時間とメニューは路線によって異なる)。
プレミアムエコノミー・エコノミークラスでは離陸時より機内照明を暗くし、睡眠を促す環境をつくるほか、体が温まるオリジナルの「コンソメスープ」や軽食を提供。アイマスク・耳栓も用意する。パリ線では離陸から約6時間後に、新たにスープストックトーキョーとのコラボレーションメニューを用意。日本とフランスそれぞれの「地方の価値」をテーマにした食事を提供する。
同社ではほかにも、国際線ターミナルでの搭乗手続きや乗り継ぎの簡便化などを図り、羽田発着の国際線の利用者向けのサービスの拡充に努めていく。
羽田の国際線においては、ANAが深夜便利用者に向けた同様のサービスの提供を発表しているほか、シンガポール航空が羽田就航便の上級クラスで新しい日本食メニューの導入を決めるなど、各社の顧客の囲い込みに向けたサービス戦略が加速している。