羽田空港(大田区羽田空港3)で9月11日・12日、「空の日」(9月20日)と来月に予定されている国際化を祝う多彩なイベントが開催され、多くの家族連れや航空ファンでにぎわった。
空港事務所(国土交通省)などが主催する「空の日フェスティバル」では、今年が日本の航空100年であることにも合わせ、毎年恒例の航空教室・航空機展示・格納庫ツアーなどに加え、「航空百年展示会」「再拡張事業展」「飛行機と綱引き」などを開催。さらに、今年1月から運用している新管制塔の見学会と10月に供用を開始するD滑走路を「歩き初め」するツアーも実施した。管制塔と滑走路を一般公開したのは、共に今回が初めて。
2日間で合計6回行われた新滑走路へのバスツアーには、定員300人に対して460通の事前応募があり、今年が「最初で最後」となる海上新滑走路の一般公開に人気が集まった。都内から参加した20代男性は滑走路上に立ち、「とても広くて堂々としていて感激した。来月以降、飛行機に乗ってここから飛び立ちたい」とうれしそうに話していた。
国際線地区の新国際線ターミナル前の駐車場を会場に開催された「羽田GLOBAL EXPO(グローバル・エキスポ)」は大田区が主催した。空港国際化を記念して地域の人々に羽田空港を身近に感じてもらい、一般には地元の魅力を知ってもらおうとする、国際交流をテーマにしたイベント。大田区の産業の紹介やステージパフォーマンスや各国料理を楽しめる屋台などのほか、来月から羽田空港に就航する内外の航空会社などのPRブースも設置。航空会社ブースには、以前より羽田への新規就航予定が伝えられているマレーシアのLCC(格安航空会社)大手・エアアジアも出展。新路線に関する詳細は未定としながらも就航への意欲をアピールした。
同空港では新国際線旅客ターミナルが10月21日に供用を開始、世界16都市以上への国際定期便の運航が同31日より本格的に始まる。