都心~羽田・成田空港間などに定額制タクシーを展開する「ANZEN Group」(板橋区)は8月21日、エイチ・アイ・エス(H. I. S.、新宿区)と羽田空港定額制タクシー事業における業務提携に合意した。
10月の羽田空港の再拡張・国際化に向けて空港利用者の増加を見込み、すでに提供している定額タクシーサービス・外国語に対応するドライバーが乗務する「バイリンガルタクシー」・多言語でのオンライン予約などを、インバウンド(訪日旅行者)市場でも事業展開する大手旅行会社とともに強化するもの。H. I. S.が定額タクシーの販売などに協力する。
羽田定額制タクシーは都内を5つのゾーンに分け、それぞれ6,000円~1万1,000円の定額料金を設定する。例えばBゾーンにある新宿駅から羽田空港まで22時~早朝5時の時間帯に乗車する場合、通常のメーター制の料金の目安が9,620円であるところを定額の8,000円で乗車できる。ゾーンによっては通常料金よる3,000円以上割安になる場合もあるという。羽田空港からの利用も可能。予約は24時間前から電話かインターネットで受け付ける。H. I. S. の専用サイトから予約する場合は、同社のロゴ入りの車両が使用される。
両社は今月、「羽田空港協力会」を発足し、「定額制タクシー」の車内広告を募集も開始する。タクシー車内を有益な情報収集の場とし、羽田空港拡張に伴うさまざまな分野の活性化につなげていくという。
同社担当者は今回の提携について、「国内での『定額制タクシー』」の認知度を上げ、訪日旅客に向けては『空港から楽々行ける東京!』というイメージを定着させ、訪日リピーターを増やしていきたい」と話す。