米運輸省は5月7日、米航空5社が9路線に申請していた羽田空港発着の新規定期便の内、本土の3都市とハワイ・ホノルルを結ぶ3社4路線の認可を発表した。

　昨年12月に日米間で合意した航空自由化（オープンスカイ）協定に基づく仮決定で、各社は今年10月の同空港の再拡張・国際化後、2011年1月29日までに定期便を就航する。認可されたのはアメリカン航空のニューヨーク線、デルタ航空のロサンゼルス線とデトロイト線、ハワイアン航空のホノルル線。ユナイテッド航空とコンチネンタル航空のサンフランシスコ線などは認可されなかった。

　同省は4路線の決定について「これまで日本路線に就航していないハワイアン航空は日米間の航空市場の新しい参入企業となり、ロサンゼルス線とニューヨーク線は米本土～東京間の第1・第2の市場であり航空アライアンス間の競争を促進。デトロイト線は米中部・東部への乗り継ぎを可能にする」と説明している。同省によると発表から10日間は異議を申し立てることができ、その後最終決定となる予定。

　ニューヨーク線が認可されたアメリカン航空はすでに、ボーイングB777型機による羽田出発7時・ニューヨーク到着6時50分、ニューヨーク出発19時20分・羽田到着22時20分の暫定運航スケジュールを発表。「ニューヨークに早朝に到着し、現地を夕刻に出発する利便性の高いスケジュールで、多くの都市にも乗り継ぎが可能」とコメントし、新路線開設への準備を進めている。

　羽田発着の日米路線ではJALが先月、サンフランシスコへの就航計画を発表している。