ANAとJALは羽田空港で3月3日、操縦・整備・地上ハンドリングなどの業務のほとんどを女性スタッフが担当する「ひな祭りフライト」を運航した。
桃の節句に合わせ、乗務員や整備士などが直接利用者と接する機会を作り、自社の女性スタッフの活躍をアピールするのが目的で、両社とも昨年に続く2回目の実施となった。ANAは同日朝の大分行きの便を、JALは熊本行きの便をそれぞれ「ひな祭りフライト」に設定。ANA便には副操縦士以下合計で29人の女性スタッフがかかわった。機長は女性の資格保有者がいないため、男性だった。
ANAの搭乗ゲートでは、空港内にある保育園の園児らを招いて記念撮影が行われ、同フライトがほぼ女性職員だけで運航される旨のアナウンスに続き、乗客に「ひなあられ」などが配られた。同便で大分に帰省するという夫婦は「季節のイベントは華やかで温かみがあって良い。女性の積極的な職場進出を伝えることも大切」と話していた。
ANA広報室によると、同社は近年、女性の操縦士や整備士などの採用に積極的だという。グループ会社全体では現在、操縦士は2,450人中14人が、整備士は2,169人中63人が女性。