羽田空港第2旅客ターミナル地下にある多目的スペース「若い芽のひろば」が現在一時的に、名称を「空気のひろば」(英語名「Air Place」)に変えている。
同スペースはターミナル地下に広がる広大なオープンスペース。通常は旅客の待ち合わせや修学旅行生の待機などに使用されており、不定期に展示イベントなども開催されている。
入り口に掲げられていた白地に黒字の「若い芽のひろば」というシンプルな案内サインは10月初旬より、黒地に白字の「空気のひろば」に掛け替えられている。これは同スペースが、同空港第1・第2ターミナルで10月9日より開催されているデジタルパブリックアート展「DIGITAL PUBLIC ART IN HANEDA AIRPORT 『空気の港』~テクノロジー×空気で感じる新しい世界~」のメーン会場の一つとなっているため。
内部は黒をベースにしたインテリアに変えられ、両ターミナルで展示されている作品のミニチュア版や解説などを設置。ターミナル上階の喧噪(けんそう)を忘れる普段のゆったりとした空間が、最先端のメディアアートを展示するスタイリッシュなスペースにその姿を変えている。
出張で羽田空港を毎月利用するという都内の30代男性は「時々『若い芽のひろば』のいすに腰掛けて休憩することもある。いつも使っている場所がまったく違う形に変化することに、羽田空港の楽しさを感じる」と話していた。
同スペースは11月3日のアート展最終日以降、従来の「若い芽のひろば」に戻る予定。