京浜急行電鉄(本社=港区)は現在、羽田空港新国際線地区に2010年10月に開業する同社空港線新駅「国際ターミナル駅」(仮称)に太陽光発電システムを導入する準備を進めている。
新駅は新国際線ターミナルビル(大田区羽田空港2)の地下に位置し、太陽光発電パネルは同ビルと新駅を結ぶ連絡通路の屋上の約140坪のスペースに設置する。同社によると発電量は約60キロワット時を予定し、同駅に設置する7基の30人乗りエレベーターを稼働させることができるという。空港利用者に発電量を伝える表示パネルを設置する計画もある。導入は環境対策を積極的に進める大田区との共同事業で、経済産業省と区からの補助金を得て実施する。
同空港では現行ターミナルでの包括的な環境対策を中心に、空港全域で最先端のエコ対策とCO2削減への取り組みが進む。来年10月の国際化の中核となる新国際線地区においても旅客ターミナルと貨物ターミナルビルにおいて、大規模な太陽光発電システムの導入などの環境対策が発表されている。