羽田エクセルホテル東急で「航空教室」-環境講座と整備工場見学

JAL整備工場でMD81型機を見学する参加者

JAL整備工場でMD81型機を見学する参加者

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 羽田エクセルホテル東急(大田区羽田空港3)で8月22日、小中学生を対象とした「JAL機体整備工場見学&空から見た地球環境講座」宿泊ブランが開催された。

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 同ホテルが企画する宿泊プラン「航空教室」の一環で、夏休み企画としては今回で2回目。滑走路側のスーペリアツインルームに宿泊し、JAL羽田機体整備工場を見学。さらに、同社地球環境部スタッフが地球環境保全への取り組みに関する講座を開く。予約開始日に参加者が定員の40人に達する好評だったため、最終的には73人を受け付けた。遠方からの参加もあったという。

 機体整備工場見学では、初めにJALスタッフが飛行機の構造や飛行原理、機体の素材、燃料、エンジンの構造などについて講義形式で解説し、参加者は機体を軽量化するための素材に実際に触れ揚力を生みだす翼の構造などを学習。その後格納庫に移動し、間近に着陸する飛行機に夢中になりながらも、翼の構造による着陸体勢の違いの説明に熱心に耳を傾けた。

 工場案内を担当したJAL広報部の月川雅夫さんは「普段乗っている飛行機がどういう仕組みで飛んでいるのかを知ってもらえるきっかけになればうれしい。飛行原理の話など、小さい子には少し難しい話もあるが、さらに理解したいという気持ちでステップアップしてほしい」と話す。

 「空から見た地球環境講座」では、飛行中のコックピットから撮影した気象現象の写真などを用いて温暖化の実態を講義形式で解説。温暖化が招く水蒸気の増加が、シベリア上空に従来は見ることのなかった積乱雲を形成している写真や、本来緑があるはずのアラル海の「砂漠化」、福岡市上空に舞い上がった黄砂、バングラディシュの大洪水など、気象の変化を目の当たりにした参加者からは驚きの声も上がった。

 講座で説明を担当したJAL地球環境部マネジャーの吉田建夫さんは「地上では見えない地球の変化を航空会社としてわたしたちに伝える力があれば、それを伝えることが社会的責任だと思っている。このようなイベントを通じ、子どもたちに『丸ごとの地球』で環境を見る目を持ってほしい」と期待を寄せる。

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