2010年10月の羽田空港再拡張・再国際化がもたらす大田区経済への影響の調査報告が5月20日から、大田区産業プラザで公開されている。
発表されたのは「羽田空港再国際化に伴う大田区経済への影響等の調査」の報告。地域の活性化や交流の進展が期待できる同空港の機能拡張で地域と産業の進むべき方向を見定めようと、大田区産業振興協会と広域関東圏産業活性化センター(GIAC、港区)が独自に現地調査を実施し、活性化の可能性とその実現に向けた方策を検討したもの。
調査は昨年7月~今年1月、主な対象を「空港関連産業(空港機能および臨空産業)」と「大田区の中小ものづくり企業」「近隣自治体など」として、大田区を中心にインタビュー形式で行われた。既存の文献や統計データなども活用した。
報告は空港の現状と地域の動向の詳細な分析を踏まえた上で、区の産業活性化の展望においては、空港国際化により「ものづくり企業にとっての新たなビジネスチャンス」「海外からの活力の取り組み」「観光関連ビジネスの活性化」「物流関連産業の集積促進」が期待できるとし、地域が今後検討すべき方策として「地域の受け入れ体制・インフラ環境の充実」「人・モノ・情報が集積・滞留するための魅力づくりと情報発信力の強化」「国際ビジネス交流の促進」などを挙げている。
報告書冊子は大田区産業プラザ・PiO(大田区南蒲田1)で閲覧できる。概要は産業振興協会のホームページからダウンロードできる。