ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2、東京都港区)は6月1日、成田空港路線と羽田空港路線に運行する約530台のリムジンバス内でブロードバンド・インターネット接続サービスを本格スタートした。
同社が、東京空港交通のリムジンバス(全車両約350台)と京浜急行バスの空港リムジンバス・アクアラインバス(同182台)の車内で、3Gネットワーク技術の「HSDPA」とIEEE802.11nの公衆無線LANサービス「Wi2 300」を組み合わせてブロードバンド接続を提供するもの。バス利用者は無線LANに対応するパソコンやモバイル端末などで、座席から高速インターネットにアクセスできる。利用には契約が必要だが、7月末まではオンラインでメールアドレスを登録しアンケートに回答すれば無料で試用可能。
Wi2は同日、「Wi2 300」に新料金プラン「ワンタイムプラン」の導入も発表した。同サービスを、従来の「月額従量プラン」(月額基本料105円・最大980円、キャンペーン料金は月額基本料0円・最大490円)の契約なしに24時間単位で利用するプランで、日本を訪れた外国人などによる同サービスの短期的な利用ニーズに応えるもの。最初のログイン時より24時間、パケット量に関係なく800円で利用できる。アクセスポイントは空港発着のリムジンバス車内を含む全国6,700カ所(ローミングエリア含む)。
同社は今後、バス内ブロードバンド・インターネット接続サービスを拡大する意向で、到着地のホテルや空港などの案内や広告など、タイムリーで有用な情報とコンテンツをユーザー端末へ配信する予定もある。(取材協力=みんなの空港新聞)