ポップミュージシャンのバクザンさん(トランジスターレコード)は5月16日、セカンドアルバム「蒲田温泉」の全国発売(5月30日)に先立ち同名の銭湯(大田区蒲田本町2)で記念ライブを開いた。
同CDに収められる6曲はすべて、黒湯で知られる同温泉をテーマにしたもの。同区出身で同銭湯を気に入っているバクザンさんが作詞・作曲を手がけ、アルバムにまとめた。タイトル曲の「蒲田温泉」はヒップホップ調で、歌詞は「はああ、蒲田温泉、黒湯」で始まり「皆黒湯に入って汗を流せばいいさ」と続く。
ライブは同銭湯2階の大宴会場で催された。バクザンさんと交流のある地元のミュージシャンら4組も登場し2時間以上にわたって多彩な演奏と歌を披露。約100人が座れるテーブル席は常時ほぼ満席の状態に。当日のライブ入場券には入浴料とワンドリンクも含まれていたため、湯上がり姿でステージのパフォーマンスを楽しむ家族連れも多く、常連客の年配グループは「(若い人の演奏を聴いて)元気をもらえる」「地元のことが歌になるのはうれしい」と話していた。
バクザンさんはソロでライブ活動を行いながら、個人的に気に入った場所のテーマソングを「勝手に作って売り込む」作曲活動を行っており、ほかにも「もうやんカレー」(西新宿)、「オーガニックわっぱ煮」(新潟県粟島浦村)などの作品がある。今後も同様のスタイルで地域の人に喜んでもらえる音楽活動を続けていきたいという。