羽田空港が来年3月より、旅客ターミナルビルに太陽光発電システムを導入する。
同ビルを管理運営する日本空港ビルデング(大田区羽田空港3)が3月25日、都のCO2削減義務化条例の制定を受け、公共性の高い空港ターミナルビルにおける自然エネルギーの活用が社会的使命として求められていることなどを考慮して導入を決めたもの。羽田空港における大規模な太陽光発電システムの導入は初めて。
同発電システムは第1旅客ターミナルビル屋上に4カ所、第2旅客ターミナルビル屋上に2カ所、P4・立体駐車場の屋上1カ所に設置する。設置面積は合計約3,000坪で、総発電容量は1,240キロワット。年間439トンのCO2の削減につながるという。電力供給は2010年3月から順次開始予定で、システムの詳細と導入については東京電力グループが協力する。
同社では、羽田空港旅客ターミナルビルにおける地球温暖化対策として2005年度から5カ年計画で温室効果ガスの削減対策に取り組んでいる。これまでに空調機のインバーター化、夏・冬季省エネキャンペーン(「クールビズ」「ウォームビズ」)の実施、グリーン電力の導入などを行い、当初設定された都条例の削減目標値6%を達成する見込み。