東京国際空港(羽田空港)の旅客ターミナルを管理運営する日本空港ビルデング(大田区羽田空港3)は3月23日、中国・北京首都空港(首都機場集団公司)と業務協力の覚書を締結したと発表した。
同社は企業価値向上に向けた新規事業開発の一環で、中国の主要空港と業務協力に関する交渉・協議を続けている。今回の協力関係の構築は、昨年9月の大連空港との同様の覚書締結に続くもの。
覚書には協力内容の骨子として、原則年1回社長級の定期的な対話の実施、両社間の業務協力や人材交流の促進、航空航路の積極的開発の促進、戦略企画・インフラ整備・商業開発などのプロジェクト協力の実現などが盛り込まれた。
今後、専門部会による協議を4月に開始し、協議内容を「人事交流」「店舗運営」「商品供給」などの部門別に取りまとめる。その後部門ごとに準備が整い次第順次、業務協力を始めるという。
国内空港と海外空港(運営会社・組織)との協力関係では、成田国際空港が韓国空港公社やニューヨーク・ニュージャージー港湾公社などと、中部国際空港がミュンヘン国際空港とそれぞれ「姉妹空港」提携を結ぶ例があるほか、山口宇部空港が今月中国・済南空港と友好協定を締結している。(取材協力=みんなの空港新聞)