日本航空(JAL)は1月30日、環境に配慮した代替燃料を使用する試験飛行「JALバイオ・フライト」を、羽田空港を拠点に実施する。
同社がバイオジェット燃料の開発促進を目的に、航空機メーカーのボーイング(米)と航空機エンジンメーカーのプラット&ホイットニー(P&W、米)と共同で計画するデモフライトで、羽田空港から八丈島沖を約1時間かけて周回する。同社によると、バイオ燃料によるフライトは「アジア初」。
試験飛行では、世界で初めてカメリナ(アブラナ科)を主原料とするバイオジェット燃料を使用する予定。同燃料は二酸化炭素の排出量削減に加え、食糧と競合しない非食物系で生産効率のよいことが特徴の「第二世代バイオ燃料」。ボーイング747-300の4基のエンジンのうち1基を、通常のジェット燃料(ケロシン)と50%の割合で混合した「混合バイオジェット燃料」で運転する。飛行中、エンジン性能や安全性などを確かめる。
P&Wの検査では、混合バイオジェット燃料のエンジン性能は従来のジェット燃料を用いる場合と違いがないことが確認されている。3社は実際のフライトを通じて試験を行い、バイオ燃料のさらなる開発促進と実用化に取り組んでいく。