1日24時間態勢で進められている羽田空港の4本目の滑走路「D滑走路」(2,500メートル)の建設工事は、この年末年始の期間中も休まず続けられる。
昨年3月に着工した新滑走路は同空港の再拡張事業の中核の一つで、2010年秋の供用開始を目指す。空港島の沖合約620メートルに位置する海上滑走路となり、桟橋形式と埋め立て式を組み合わせるハイブリッド構造を採用する。特殊な輸送船や工作船を動員した建設工事が昼夜連続で進められており、同空港を離着陸する航空機からも海上の大規模工事の様子を見ることができる。
桟橋部の工事では12月22日までに、ジャケットと呼ばれる橋脚土台の約45%の据え付けを完了した。年末年始期間(12月25日~1月7日)にはさらに5基のジャケットを据え付け、埋め立て部では外部からの資材に頼らない工事をメーンに実施する。同工事を管理する国土交通省東京空港整備事務所によると、「工事の進ちょくは順調で年末年始の工事も予定されていたもの」だという。「厳しい気象条件が予想されるが、一層の安全施工に努めていく」とも。
D滑走路建設工事を間近で見学できる「D滑走路展望台」は12月27日~1月7日、閉館する。