京浜京急電鉄は羽田空港開業10周年にあたる11月18日、同駅でオリジナル「駅メロ」の使用を開始した。
使用するメロディーのベース楽曲は、くるりの「赤い電車」。羽田空港からのアクセスを意識した歌詞が含まれ、以前から「空港駅の曲」として知られていたもの。駅メロの楽曲制作にあたり、同社がくるり・岸田繁さんに譜面の書き起こしを依頼したという。
「駅メロディー」(列車接近案内音)は、ホームで待つ人々に電車の接近や発車を知らせる案内音。同社では今年7月、16駅で使用する案内音のオリジナル化を決め、全国初の試みとして各駅用のベース楽曲を一般公募した。応募総数は2,177通だった。
そのほかの駅の採用楽曲と選考理由は、京急蒲田=「夢で会えたら」(=ラッツ&スターのメンバーの鈴木雅之さん・桑野信義さんが大田区出身)、平和島=「いい湯だな」(=都内の温泉施設の先駆けとなった平和島温泉をイメージさせる)、横浜=「ブルーライト横浜」(=横浜の代名詞ともいえる曲)、横須賀中央=「横須賀ストーリー」(=山口百恵さんが横須賀を歌った有名な歌)など。品川駅では、羽田空港駅で採用する「赤い電車」を別アレンジで使用する。
沿線住民ら鉄道利用者が公募で決めたオリジナル駅メロディーは来年3月までに全16駅で導入が完了する。