はとバス(大田区平和島5)が10月3日、食事や礼拝に配慮したムスリム(イスラム教徒)向けバスツアー「Tokyo Aladdin(東京アラジン)」の運行を始めた。
昼食はハラル認証を受けた豆料理やカレー、羊のシシカバブなど、中東料理のバイキング
同ツアーは、はとバスが外国人向けに提供している英語で案内するプログラムの一環。2020年の東京オリンピックに向け、年々増加が見込まれるムスリム観光客に対応するために開発した。対象は主にマレーシアや中東などからの観光客。
ツアープログラムは、礼拝時間に配慮した月曜運行の「アスル礼拝コース」と、金曜運行の「金曜礼拝コース」の2種類。いずれも1日コースで、日本最大のモスク「東京ジャーミィ」での礼拝とハラル認証を受けた食事を提供するレストラン「アラジン」での昼食付き。両コースとも礼拝時間に合わせ、モスクに滞在する。
同社広報担当の相田さんによると、ムスリム向け団体ツアーはあるものの、個人向けバスツアーは「恐らく国内初と思う」という。ハラル認定以外の飲食店でお茶を出す際も、アルコール消毒が必要ない紙コップを使うなど、細部に配慮する。
立ち寄る観光スポットは、皇居・浅草仲見世などの定番の名所に加え、外国人観光客に人気の「渋谷スクランブル交差点」など。スクランブル交差点は、渋谷エクセルホテル東急の25階から眺める。
ムスリム以外の一般も参加可。料金は、大人=9,500円、子ども(6~11歳)=8,500円。ツアーは5人以上の予約で催行する。女性のミニスカート着用は不可。12月29日まで。