はとバス(大田区平和島5)は4月1日、「漆黒カラー」の最上級車両「ピアニシモIII」を導入する。
横1列が「2席-1席」の配列のはとバスの最上級車両「ピアニシモIII」の車内
都内と関東エリアを中心にした観光バスツアーを運行する同社。従来のトイレ付き上級車両「ピアニシモII」をさらにグレードアップし、車体に高級感ある漆黒のカラーリングを施し、サイドには金と銀の水引をモチーフにした曲線を描く。
車内のインテリアはベージュと木目を組み合わせたシックなデザインで、本革表皮のシートを採用する。定席は同社標準バスの約半分の24席。通路を挟んで2席と1席の横3席配列とし、シートピッチは標準より9センチ広い95センチ、座面は50.5センチと、車内空間に「ゆとり」を確保する。安全性の向上も図り、前方の障害物をミリ波レーダーで自動感知し、衝突に備えブレーキが自動的に作動する「衝突被害軽減ブレーキ」や車両の横転を防ぐ「車両安定制御システム」を搭載。また、すべてのシートに「多重感知式3点式シートベルト」を装備する。
新型車両はサイドラインが金色と銀色の車両をそれぞれ1台、計2台導入。同時にリニューアルする同社の高級カテゴリー商品「貴賓席の旅」で運行を予定する。対象コースは旬と宿にこだわり、季節の花や紅葉、雪景色など四季折々の情景と旬の食材を使用した料理を楽しめる「彩時季(さいじき)」(1泊4食付き、大人5万4,000円~)と、宿と食にこだわる旅として上級クラスを厳選する「静優雅(せいゆうが)」(1泊4食付き、大人7万7,000円~)の計6コース。
大型の「黄色いバス」として広く知られる同社。広報担当者によると、高級感を演出する「漆黒のはとバス」の投入は今回が初めてだという。