羽田空港で現在進む新国際線旅客ターミナルビルの工事現場に8月13日、同ビルの建設を告知する巨大な看板が設置された。
同工事は、同空港の再拡張・国際化に向けて東京国際空港ターミナル(TIAT、千代田区)が事業者となり進めているもの。同社によると現在、本年5月に着工したくい打ち工事がほぼ完了し、基礎工事に着手。旅客ターミナル部全般にわたって掘削工事・基礎配筋工事などを実施しているという。
今月登場した看板は、建設工事用の簡易建造物の壁面にある幅27.5メートル・高さ6メートルのスペースを占める。右側の幅10.8メートルのスペースには「羽田空港 新国際線ターミナル 2010.10 OPEN 羽田から海外へより早く便利に!」の文字と事業者名などが書かれ、左側には同新ビルの完成予想図を掲示する。
建設現場は東京モノレールの軌道や国内線ターミナルへの一般道に近く、これまでも目前で進む大規模工事の内容に興味を持つ空港利用者は多かった。同看板は頂部の高さが9.6メートルに達し高架を走るモノレールの車窓からもよく見える位置にある。一般に向けて、同空港国際化の中核を担う施設工事の内容と完成予定期日をアピールしていく。
新ビルは敷地面積約3万9,000坪、延べ床面積約4万6,500坪の地上5階建て。ターミナルに接続される国際線航空機の固定駐機スポットは10カ所。国内空港では初めてとなるプラネタリウムなどのアメニティー施設を設けることも計画されている。