お台場に新設されたランニングコースで5月12日、オープン記念イベント「ファンラン in 有明・お台場」が開催された。
新設されたのは「シンボルプロムナード公園ランニングコース」。東京都港湾局臨海開発部がお台場と有明地区を東西に結ぶ同公園の完成に合わせて整備した。同地域では、海沿いにある「お台場ランニングコース」に続く第2のコースで、誰でも自由に利用できる。東京マラソンのゴールで広く知られる有明地区(国際展示場付近)をスタート・フィニッシュ地点とし、公園内の幅80メートル、長さ2.1キロメートルの散策路「センタープロムナード」をメーンに、「夢の大橋」を渡りセントラル公園を折り返す3.5キロコースと、臨海副都心の中心エリアのお台場を折り返す5キロコースを設定する。コース設定にあたっては、ランナーが走りやすいように、コース上1キロごとの距離表示のほか、マップ・水飲み場・トイレも設置した。
「ファンラン」は東京マラソン財団が主催した。一般向けの4キロメートルと「親子ラン」の1キロメートルのランニングで、それぞれ事前に申し込んだ772人と96組192人が出走した。イベントにはゲストとして、プロマラソンランナーの藤原新さん、元五輪ランナーの弘山晴美さん、元五輪ビーチバレー選手の朝日健太郎さんが登場。トークショーで「『湾岸RUN』を新しいトレーニングコースにしたい」(藤原さん)などとコメントし、参加者と共に実際にランニングを楽しんだ。都内からファンランに参加したフルマラソン出場経験もある20代の女性は「お台場は空が広くて海の風が気持ちいい。これからも休日には新しいコースに走りに来たい」と笑顔で話していた。
同日には初のランナーサポート施設「JOGPORT ARIAKE(ジョグポート アリアケ)」(江東区有明3、TEL 03-5500-6262)がオープン。同財団初のランナー向け支援施設で、ロッカーやシャワー施設などを有料で提供するほか、スポーツバイクや子どもを乗せて押しながらランニングを楽しめる「AIRBUGGY(エアバギー)」のレンタルサービスを行う。営業時間は7時~22時30分(土曜・日曜・祝日は18時まで)。
近隣のホテルなどの商業施設でもランナーを支援する特別サービスを用意する。東京マラソン財団は「臨海副都心地区全体が、皇居に続くランナーの聖地・プラットホームとなるよう、近隣の各施設と協働し、ランナーをサポートする施設を目指す」としている。