国土交通省は11月22日、タイ航空当局との協議に合意し最短で2014年3月より、昼間時間帯(6時~23時)に羽田空港~タイ主要都市間の航空便の運航を可能にすると発表した。
羽田の国際線発着枠が3万回から6万回に増加が予定されるタイミングで、タイの国内手続きが終了していることを条件に実現。現在、深夜早朝時間帯に限定されている発着枠を拡大する。
合意では、2013年3月末の時点での両国間の航空輸送を自由化する「オープンスカイ協定」の実施にも合意。航空会社は原則自由に、路線と便数などを設定できるようになる。併せて、首都圏以外の空港における以遠地点への輸送(相手国で旅客・貨物を積み込み、第三国で降機)の即時実施も認めた。いずれもタイ側の国内手続きの完了が条件。
現在、羽田空港発着の国際線の昼間時間帯の運航は、東アジアの近距離路線に限定されているが、2014年以降はタイ・シンガポールほかヨーロッパへの長距離路線にも発着枠を認めることが決まっている。
首都圏空港を含めたオープンスカイに合意した国・地域はタイが23カ国目。同省によると日本発着の旅客数のうち、オープンスカイ合意国の占める割合は91%。(取材協力=みんなの空港新聞)