羽田空港第2ターミナル(大田区羽田空港3)本館南側3階にある美術館「ディスカバリーミュージアム」で10月19日より、新企画「名君と博物学」が開催される。
文化が成熟し博物学が発展した「パクス・トクガワーナ(徳川の平和)」と呼ばれる江戸中期に焦点を当て、「宝暦の改革」を果たした細川重賢が編さんした珍しい動植物の写生帳や重賢所有の小鳥の籠、木版出版された鯨図鑑、画家の森徹山(てつざん)・森一鳳(いっぽう)の動物写生画などを展示する。
主要作品は「珍禽奇獣図(ちんきんきじゅうず)」、「鶉籠(うずらかご)」、「桜 猿・紅葉鹿図(さくらさるもみじしかず)」(森徹山筆)など。
同館は2010年10月にオープンした国内初の空港内美術館。700年の歴史を持つ細川家の約6000点の美術工芸品と5万点以上の歴史文書を所蔵する「永青文庫」の所蔵品を、従来の美術館の枠を越えたラウンジ風の新しいスタイルで常設展示する。新展示は同館9回目となる企画展。
期間は、前期=10月19日~11月18日、中期=11月21日~12月16日、後期=12月19日~2013年1月14日。開館時間は11時~18時30分(土曜・日曜・祝日は10時~)。11月19日と12月17日・18日は展示入れ替えのため休館。入館無料。