国土交通省は8月8日、日本と中国が航空輸送の自由化「オープンスカイ協定」を締結し、即時の実施に合意したと発表した。
同協定により航空会社は2国間で制限のない路線開設などが可能になる。発着枠が限定される成田・羽田・北京・上海の4空港は含めず、今後の空港の輸送能力の拡充などに合わせ引き続き検討する。
羽田空港路線は2013年夏期スケジュールより増便を認め、昼間時間帯の上海(浦東)線の増便と広州線の開設を認めた。各路線とも日中双方の航空会社が1日2便ずつ運航できる。上海線については虹橋空港の国際線枠が増加する場合には、浦東空港から同空港への振り替えも認める。羽田の国際線発着枠が3万回から6万回の増加のタイミング(早ければ2014年夏期スケジュール)での北京線で日中双方2便の増便なども認め、羽田発着の中国路線は現行より倍増する。
両国間には現在、旅客便と貨物便が週計750便運航されている。輸送実績は、728万1000人(2011年)で、国別では韓国、米国に次ぐ3位。日本がオープンスカイ協定に締結した国・地域は中国が18カ国目。(取材協力=みんなの空港新聞)