東京モノレール羽田空港国際線ビル駅(大田区羽田空港2)に7月2日、大型タッチパネル式デジタルサイネージ「Will・Smart(ウィル・スマート)」が登場した。
ゼンリンデータコム、東京モノレール、モノレール・エージェンシー(以上、港区)が共同で、利用者向けの情報サービスと広告事業に向けて試験導入するもの。高さ・幅がそれぞれ約2メートルの巨大な装置で、正面に縦長の55インチサイズのデジタルディスプレー2基を搭載。左のディスプレーは「巨大なスマートフォン」のようなタッチ式のスクリーンで、利用者は自由に観光案内・地図・東京モノレールアクセスガイド・路線検索・天気予報などの情報を、日本語・英語・韓国語・中国語の4カ国語で検索できる。検索情報や装置付属のカメラで撮影した写真を送信できる「フォトメール」の機能を備えるほか、今後、広告やクーポンなどの表示なども展開していく。コンテンツは全てクラウド(ネットワーク)で管理する。右のディスプレーは広告などの静止画の表示スペースとなる。
システムはゼンリンデータコムの協業先のフィンガータッチインターナショナル(韓国)の協力で開発した。フィンガー社は韓国・ソウルの空港や地下鉄を中心に約1000台のデジタルサイネージの設置とコンテンツ製作に実績がある。東京モノレールはインバウンド旅客(外国人旅行者)を含む多様な旅客の利便性向上に向け、同情報サービスの導入を決めた。
設置場所は東京モノレール羽田空港国際線ビル駅2階改札付近。期間は2013年1月までの6カ月間の予定。
ゼンリンデータコム社は今後、同デジタルサイネージの全国の空港などや鉄道駅への展開を計画していくという。