京急タクシーグループ（神奈川県鎌倉市）は今月、羽田空港発着の「定額タクシー」の対象エリアに「鎌倉」「逗子」「葉山」エリアを追加した。

　これまで提供していた同空港国際線旅客ターミナルと東京・横浜・川崎の17エリアを結ぶ同サービスを拡大。同空港と湘南圏との地上アクセスの利便性の向上に加え、外国人観光客に人気で世界遺産登録への期待もある鎌倉地区へのインバウンド需要の取り込みも狙う。

　新対象エリアは鎌倉市・逗子市・三浦郡葉山町。定額運賃は、羽田空港～鎌倉駅＝1万1,000円（参考メーター料金＝約1万4,000円）・羽田空港～逗子駅＝1万2,500円（同）・羽田空港～葉山警察署1万3,500円（同＝約1万5,500円）。利用時間が深夜早朝時間帯（22時～5時）に全て含まれる場合には深夜・早朝割り増しが適用される。所要時間の目安は1時間30分～2時間（交通状況によって異なる）。利用は同社配車センターの電話で受け付ける。

　現在、羽田空港発着の定額タクシーは数社が主に国際線旅客ターミナルの利用者を対象にサービスを提供している。事前の手配が可能でメータータクシーより数割安い運賃で利用できることから、深夜早朝フライトの旅客や小グループなどでの利用が多いという。