羽田空港国際線旅客ターミナルで5月26日、地元ボランティアによる無料ガイドツアーが実施された。
「大田・品川まちめぐりガイドの会」が同ターミナルを管理運営する東京国際空港ターミナル(TIAT)・大田観光協会・大田区などの後援を受け、一般を対象にターミナル施設を案内する企画。定期的な実施としては4月に続く2度目となった。
当日のツアーの出発は午前と午後の2回。それぞれ事前申し込みと当日申し込みを受け付けたが、午後の回は定員を上回る38人が全国から参加。2つのチームに分かれ同ターミナル内の多摩川や富士山が望める「絶景ポイント」、江戸の粋な文化を伝える「江戸小路」、航空機を間近に見られる「展望デッキ」などの見どころを、約1時間かけて巡った。
案内は現在30人いる地元のボランティアガイドが務めた。ガイドは地域の魅力を市民の力でPRしようと、事前の養成講座で地域の特色や観光コースづくり、「ボランティアガイドの心得」などを幅広く学んでおり、空港ターミナル各所の知られざる特色と魅力を、時に笑いを交えて参加者に伝えた。
午後の1チームのガイドとなった大田区在住の大衆芸能研究家・横沢晃玉(こうぎょく)さんは、「この空港ツアーは参加者もガイドも楽しむことが大切。大田区と地域全体の観光の盛り上がりの拠点にしたい」と意気込みを語る。
大田観光協会によると市民が空港ターミナルの案内ツアーのガイドとなるのは国内初。2013年3月まで毎月実施(午前・午後の2回)することが決まり、直近では6月24日・7月28日・8月26日・9月29日を予定する。各回の定員は30人。半数をはがきかファクスによる事前申し込みで、残りを当日ターミナル2階観光情報センター前で、それぞれ先着順で受け付ける。(取材協力=みんなの空港新聞)