はとバス(大田区平和島5)は5月22日、同日の東京スカイツリー(墨田区)の開業に合わせ、展望台入場券付きのバスツアーコースの運行を始めた。
東京スカイツリーに到着しスタッフに誘導されるはとバスツアー一行
同社が企画するのは1日計12コース。昼間の7コースは下町散策・国会議事堂見学などを、夜の5コースは東京湾ディナークルーズなどを、それぞれスカイツリーの地上350メートルの展望台「天望デッキ」への入場と組み合わせる。7月末までは毎日、計16台のバスを運行予定で、単一事業者としては最大規模の計704席を提供する。
2月の事前予約の受け付け開始時には約10分で完売したという初日のツアーは9時台に順次、同社の浜松町駅バスターミナル(港区)を出発。午前中に都内の名所を巡り、13時すぎに東京スカイツリーに到着した。天候はあいにくの雨だったが、上空350メートルと450メートルの展望台からは、時折現れる雲の切れ間からはるか地上を見下ろすことができた。都内からツアーに参加した40歳代の男性は「天気は残念だが、歴史的な開業の日に上空に451.2メートルに上れたことが感動的。頑張って予約したかいがあった」と満足そうに話していた。
同社広報担当者によると、東京スカイツリーの展望台入場券付きのツアーは5月末までは完売。6月も一部のコースを除いて全て満席に近い状態だという。ツアーの料金は5,330円~1万2,000円(大人)。スカイツリーを地上から楽しむ「展望台入場券が付かない」コースの設定もある。