未来館で全国28紙の「こども記者」がサミット 日本や自分たちの未来を議題に

全ての発表を終え、笑顔の「こども記者」

全ての発表を終え、笑顔の「こども記者」

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 日本科学未来館(江東区青海2)で3月27日・28日、日本全国から「こども記者」が集まり、日本や自分たちの未来について話し合う「第2回こども新聞サミット」が開かれた。

1日目の開会式の様子

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 子ども向け紙面を持つ朝日新聞社・毎日新聞社・読売新聞社を含む28の新聞社が共同で行った同イベント。各紙が発行する「こども新聞」の「こども記者」40人が参加し、「次世代のオピニオンリーダー」として、自分たちが今置かれている状況や環境の理解を深め、未来がどうあるべきかを議論。それに向けてのアクションプランを発表した。

 今年は「未来」に関する6テーマを展開。内容は、害獣と人との共生を議題にする「人と動物、うまく暮らすには」、外国人・高齢者・障がい者との相互理解について考える「世界中の人たちが仲良く暮らすために」、人工知能が社会に及ぼす影響と心構えを話し合う「AIが拓(ひら)く未来」、災害と共存する心構えや復興について考える「減災 わたしたちができること」、子どもの視点から見た地域づくりをテーマにした「こちらふるさとアピール隊」、夢をかなえるために必要な姿勢を提案する「わたしたちこんな大人になりたい」。

 「こども記者」はテーマごとにチームに分かれ、各紙の編集部員である「おとな記者」からアドバイスを受けながら、2日間にわたり議論し、アクションプランをまとめた。

 減災がテーマの分科会では、6人の「こども記者」が被災経験者に取材してきた内容を発表。「災害が起きたらどうするかについて日頃から家族で話し合っておくことが大事」「自分の命は自分で守ることを周りの人に伝えたい」などと訴えた。人工知能がテーマの分科会では、AIがうまく活用されている身近な事例を発表にまとめ、「AIと仲良く暮らすためにはAIのことをより知ることが大切」と締めくくった。「わたしたちこんな大人になりたい」がテーマの分科会では、「こども記者」9人が将来の夢を発表し、かなえるために必要なこととして「相手の気持ちを考える」「人の言っていることをよく聞く」「自分の常識は他の人とは違うかもしれないということを覚えておく」姿勢を提言した。

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