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ヴィーナスフォートで「こども食料セッション」-食料自給率向上目指す活動

「こども食料大使」のみなさん。中央が「特別大使」の濱田龍臣くん。

「こども食料大使」のみなさん。中央が「特別大使」の濱田龍臣くん。

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 お台場のヴィーナスフォート(江東区青海1)で2月25日、日本の農業と食べ物に関する体験学習を終えた子どもから選出した「こども食料大使」による「こども食料セッション」が開催された。

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 イベントは農林水産省が進める「フード・アクション・ニッポン」の一環。同活動の推進本部が日本の農業や食料自給率の現状について若い世代に問題意識をもってもらおうと、2010年より実施している。

 第3回となる今年は12人の「こども食料大使」を選出。同セッションで農業や食べ物について意見交換を行い、問題解決のためにどうすべきかをまとめた「活動方針」を発表した。子どもたちの多くは農業体験を通じて食べることの楽しさと尊さを再発見しており、その気付きから起こした行動として「家の冷蔵庫の中身を全部出してみたら、ほとんどが外国産の食品で驚いた」「畑で生のピーマンを食べたら甘くてビックリした」「学校で野菜を作って、それを給食の食材にしてもらってうれしかった」などの例が挙げられた。

 子どもたち自身が感じたことをより多くの人に知ってもらうためアイデアとしてまとめられた「こども食料大使の活動方針」は、「自分たちで野菜を創る体験をします」「地元の旬のおいしいものを選んで楽しく食べます」「国産食材の料理を学校や家でチラシや絵を使って紹介します」の3つ。「こども食料特別大使」に任命された人気子役の濱田龍臣くんは「家の近くで採れた食べ物を使って料理にチャレンジします」と話し、「まずは好きなカレーを作って、たくさん食べて大きくなりたい」と出身地の千葉県産の野菜を手に料理男子を目指すことを誓った。

 日本の食料自給率は2010年度時点で39%(農林省調べ、カロリーベース)まで低下。同省は食料の多くを輸入に農水省頼ることは国内農業機能の脆弱(ぜいじゃく)化により日本の食料供給基盤に関わるのみならず、国家としてのリスクマネジメントや輸送に伴う二酸化炭素(CO2)の排出量による環境への影響も問題になるとしている。

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