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東京モノレールが大容量蓄電設備導入-停電時の緊急走行可能に

標準仕様ではコンテナに収めらる「ギガセル」(東京モノレールが導入する設備とは異なります) 画像=川崎重工業

標準仕様ではコンテナに収めらる「ギガセル」(東京モノレールが導入する設備とは異なります) 画像=川崎重工業

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 東京モノレール(港区)は5月15日、鉄道運行などに使用できるバッテリーである地上大容量蓄電設備の導入を決めたと発表した。

東京モノレールが導入する地上大容量蓄電設備に使用するバッテリー

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 東京湾岸の運河エリアの高架線を走行する同鉄道。新設備の導入により停電の発生により車両への送電が中断した場合にも、バッテリーに蓄えられた電力により駅間に停車した列車を最寄り駅まで走行させることが可能で、乗客の誘導を安全かつ迅速に行えるという。

 導入するバッテリーは、川崎重工業(同)が開発した高速充放電が可能な新型ニッケル水素電池「ギガセル」。標準的な仕様で容量2.18キロワットアワーの電池モジュールを18直列1並列に組み、定格容量216ボルト・39.3キロワットアワーを確保するが、導入モデルは同鉄道の独自仕様となる。今後導入が進む「省エネ車」がブレーキをかける際に発生する電力を貯蔵する機能も備えることから、電力の有効活用・省エネルギー化も期待できる。

 運用スケジュールは2013年3月に品川変電所に設置し、運河エリアでの停電による途中停止を解消。2014年3月に多摩川変電所に設置し、全区間に対応する。

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